率先垂範のリーダーは最終的には失敗する
いまのような先が見えない時代に、優れたリーダーがすべきことは何でしょうか。組織を刷新する。新規事業に挑む。積極的に現場にかかわる。このようなリーダーをイメージするかもしれません。一言で表現すれば「率先垂範のリーダー」ということになるでしょう。
しかし、歴史を振り返ると、このようなリーダーは多くの場合、失敗に終わっています。たとえば、項羽(こうう)は劉邦(りゅうほう)と覇権を争った楚漢戦争では連戦連勝であり、彭城(ほうじょう)の戦いでは56万の劉邦率いる漢連合軍に対し、わずか3万の軍勢で勝利し、漢連合軍は解散へと追い込みました。
しかし、項羽が敗れたたった1つの戦いが、「四面楚歌」で有名な垓下の戦いであり、楚軍の多くが劉邦陣営に寝返り、かれらは楚の歌を歌いながら楚軍を包囲し、項羽は命を落とすことになったのです。



















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