「事細かく指示を出す」リーダーの末路。部下が自発的に動く!優れたリーダーがすべき「たった1つのこと」老子の教えに学ぶリーダーの要諦!

事細かく指示を出して部下を動かそうとしていないだろうか(写真:zon/PIXTA)
MBAの戦略論で学ぶ老子の教えをまとめた『戦略書としての老子』を上梓した、神戸大学大学院の原田勉教授は、「優れたリーダーは何もしなくても部下が自発的に動き出す。それが老子の説く優れたリーダーです」といいます。実際には逆に、多くのリーダーが自ら範を見せることで部下を動かそうとしているのではないでしょうか。「老子の教えでは、率先垂範のリーダーは最後に失敗する」という原田教授が、リーダーが心得るべき老子の要諦を解説します。
率先垂範のリーダーは最終的には失敗する
いまのような先が見えない時代に、優れたリーダーがすべきことは何でしょうか。組織を刷新する。新規事業に挑む。積極的に現場にかかわる。このようなリーダーをイメージするかもしれません。一言で表現すれば「率先垂範のリーダー」ということになるでしょう。
しかし、歴史を振り返ると、このようなリーダーは多くの場合、失敗に終わっています。たとえば、項羽(こうう)は劉邦(りゅうほう)と覇権を争った楚漢戦争では連戦連勝であり、彭城(ほうじょう)の戦いでは56万の劉邦率いる漢連合軍に対し、わずか3万の軍勢で勝利し、漢連合軍は解散へと追い込みました。
しかし、項羽が敗れたたった1つの戦いが、「四面楚歌」で有名な垓下の戦いであり、楚軍の多くが劉邦陣営に寝返り、かれらは楚の歌を歌いながら楚軍を包囲し、項羽は命を落とすことになったのです。
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