それ以上に、異質だったのは、彼の座り方です。
椅子の背もたれにべったりと背を付けて、今にも崩れ落ちそうでした。
石破氏の「異質な座り方」がもたらした効果は?
実は「椅子への腰かけ方」で、人の印象は大きく変わります。
背もたれに背を付けず、前のめりで話すことは、「相手の話を興味を持って聞いているように見える」、背もたれにもたれかかり、ややそっくり返った格好で話すと、「偉そうに見える」という心理的効果があります。
ああいった会談などの場面では、一方のボディランゲージをまねる「ミラーリング」という手法がよく使われており、両者ともに、椅子に浅く腰掛け、背筋を伸ばして話すのが一般的。
トランプ大統領は今回、一貫して、前のめりで話していましたが、アメリカ大統領との会談の場面で、世界の首脳、たとえば、イスラエルのネタニヤフ首相、ロシアのプーチン大統領、北朝鮮の金正恩氏でさえ、椅子にはもたれかからず、背筋を伸ばして座っていました。
背骨のない軟体動物のような石破首相のあの座り方は極めて珍しく、場合によっては「失礼」とみなされる可能性もあったわけですが、そこはさして、問題視はされなかったようです。
むしろ、まるで教祖のような「ふてぶてしさ」が、ひるまず、下手に出ない「自信たっぷりのリーダー」を印象付ける効果を生んだ可能性もあります。
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