2期目のトランプ大統領が会う外国の首脳として、石破首相はイスラエルに続いて2番目という厚遇ぶりでした。
日本の国際的地位の低下に伴い、「ジャパン・パッシング」などと揶揄される中で、ここに至る外務省の努力は相当なものであったことがうかがえます。
日本側は、トランプ大統領の性格、好み、コミュニケーションスタイルなどを徹底的に調べ上げ、分析したうえで、この日の会談に臨みました。
そのかいもあってか、会談は順調に進み、「トランプ氏に『非常に強い男』と評され、日本政府内には同氏に『組める相手』と印象づけることに一定の成果を得たとの見方が強い」(日本経済新聞)と、評判は上々です。
徹底した「ホメホメ大作戦」が成功
石破首相はトランプ大統領と向き合ううえで、意図的、もしくはたんなる偶然の無意識的に、いくつかの対峙策をとっていました。
まずは徹底した「ホメホメ大作戦」です。
など、下げて上げるという鉄板の「ギャップ褒め」を展開しました。
「トランプ大統領の経済的恫喝に対峙する絶好の機会だったが、石破氏は『バカにする』より、『ご機嫌をとる』という道を選んだ」とニューヨーク・タイムズ紙はその戦略を分析しています。
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