人間がおいしい、と感じられるpHは中性付近から弱酸性くらいなので、アルカリ性の食品であるこんにゃくを料理するときはみそやしょう油といった弱酸性の調味料で味付けするのが一番。思ったよりも調味料を多めに使うのがコツです。
また「こんにゃくは味が染み込みづらい」というのもよく聞く定説。しかし、これは間違っています。調味料の味は水分が運ぶので、ほとんどが水分であるこんにゃくはむしろ味が染み込みやすい食材なのです。こんにゃくにはよく切り込みをいれたりしますが、それは単調な食感に変化をつけるためでしょう。
「アク抜き」「下処理」はいらない!
新定番ポイントはアク抜きや下処理の有無です。というのも、こんにゃくには特有の匂いがあるとされ、かつてこんにゃくを料理するときは
塩もみ→水洗い→下茹で
してから使う、というのがコツとされていました。しかし、現在ではそこまで気にする必要はないかもしれません。コンニャク芋自体には臭みがなく、特有の匂いは凝固剤に由来するのですが、現在ではそれを抑えるために製造工程に水晒しを含めるメーカーが多いため、さっと水で洗い流すだけで充分なことが多いのです。こんにゃくの袋を開け、匂いを確認して、あまり強くなければ、あるいは袋の中の水が濁っていなければそのまま使っても問題ありません。それではさっそく料理していきましょう。
旧 臭み取りをしてから使う
新 気にならなければそのまま使ってもよい
材料
こんにゃく 200g
にんにく 1片
ごま油 大さじ1/2
しょう油 大さじ1
砂糖 大さじ1
酒 50ml
もう1つの新定番ポイントがにんにくです。仏教とともに日本に伝来したこんにゃくは肉類の代用として使われてきた歴史がありますが、硫黄化合物を多く含むにんにくを加えることで肉のようなボリューム感を出せます。また、こんにゃく独特の匂いも抑えられるので一石二鳥です。
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