料理の腕を上げるために、まず作れるようになっておきたいのが、飽きのこない定番料理です。料理初心者でも無理なくおいしく作れる方法を、作家で料理家でもある樋口直哉さんが紹介する『樋口直哉の「シン・定番ごはん」』。今回は「レンズ豆の煮込み」です。
調理時間が短く、思い立ったらすぐ食べられる
豆は日本の食卓にもっと取り入れるべき食材。日本人は他国と比べ、塩分の摂り過ぎが指摘されています。塩分を摂りすぎないように心がけることも大事ですが、カリウムを摂ることで体外にナトリウムが排出されるので、バランスが保てることが知られています。
昔からの料理に「煮豆」がありますが、砂糖を使った甘い味付けは現代的ではないですし、豆を水に戻すなど手間がかかるので、ここは一つ外国の料理に目を向けてみましょう。
豆類のなかではもっとも古くから栽培されているレンズ豆は小粒な豆の代表。
レンズ豆はラテン語でlensといいますが両凸形のガラス片、すなわちレンズの語源で、平たく薄い形をしています。薄いので加熱が短く済み、種皮も薄いので他の豆よりも吸水が早いのが特徴です。そのため事前に水に浸ける手間がなく、思い立ったらすぐに料理できます。今日は基本の料理の1つ。レンズ豆の煮込みを作ってみましょう。
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