料理の腕を上げるために、まず作れるようになっておきたいのが、飽きのこない定番料理です。料理初心者でも無理なくおいしく作れる方法を、作家で料理家でもある樋口直哉さんが紹介する『樋口直哉の「シン・定番ごはん」』。今回は懐かしい昭和の洋食店の雰囲気が漂う「オムレツ」です。
加熱しすぎても大丈夫!
洋食店や町中華でたまに見かける炒めたひき肉や野菜の入ったオムレツ。昭和30年代にかけて広まった料理の1つで、日本独特のものです。懐かしい料理ですが、手軽でごはんのおかずにもなるので、覚えておくと便利でしょう。
ハロルド・マギー(調理科学の権威)が『上手なオムレツには思いきりが必要である』と書いているように、オムレツは短期決戦です。加熱しすぎないように高温・短時間で調理する必要がありますが、もし加熱しすぎても大丈夫。昭和の時代は焦げ目がつくまで加熱したオムレツも一般的でした。
今回は焦げ目をつけずにデリケートな食感に仕上げますが、焦げ目がついてもおいしい料理です。
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