懐かしい昭和の洋食店オムレツ、家で美味に作る技 日本独特の料理、手軽でご飯におかずにもなる

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フッ素樹脂加工のフライパンにサラダ油大さじ1をひき、熱したところに卵を注ぎ入れます。ざっくりとかき混ぜ半熟状態をつくります。

卵
卵を入れたとき、ジュッとすぐに固まるくらいが予熱の目安です

火を止め、具材となるひき肉と野菜の炒め物(の半量)を置きます。

具を投入
ここで火を止めておくことで加熱しすぎを防げます

フライパンを傾け、具材を包みます。

形を整えたオムレツ
フライパンのカーブを利用してオムレツの形をつくります

フライパンを逆手に持ち、皿とフライパンがV字になるように傾け、皿に盛り付けます。もう一皿つくるので同じ工程(フライパンに油を熱し、卵を注ぎ入れ、具材を包む)を繰り返します。

皿に盛り付けたオムレツ
きれいに移せなくても後からラップなどで形は修正できるので問題ありません

ケチャップをかけたら出来上がり。昭和のレシピは材料費も安く、ボリューム感があり、使用する野菜も長期間保存できるものがほとんど。懐かしさを誘う味に似合わず、現代でも十分、実用的です。

ケチャップをかけたオムレツ
ケチャップはハインツを使用しています
完成したオムレツ
出来上がったオムレツ

昭和のオムレツとの違いは焼色の有無。昔は鉄のフライパンしかなく、しっかりと予熱しなければ卵がフライパンにくっついてしまうので、オムレツを作るのには技術が必要でしたが、現在ではフッ素樹脂加工のフライパンの登場でかんたんになり、さらに焼色を自在にコントロールできるようになりました。

昭和の時代のレシピを見習いつつ、現代に即した形にアップデートしていきたいものです。

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樋口 直哉 作家・料理家

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ひぐち・なおや / Naoya Higuchi

1981年東京都生まれ。服部栄養専門学校卒業。2005年『さよなら アメリカ』で第48回群像新人文学賞を受賞しデビュー。著書に小説『スープの国のお姫様』(小学館)、ノンフィクション『おいしいものには理由がある』(角川書店)、『新しい料理の教科書』(マガジンハウス)、『最高のおにぎりの作り方』(KADOKAWA)などがある。

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