お子さんの未来を真剣に考え、勉強だけではなく「人間力」にも目を向ける姿勢、素晴らしいです。この時期のお子さんには、確かに学力も大切ですが、人間力も非常に重要な要素だと考えます。これは、学校や学習塾だけではなかなか身につかないもので、親や家庭の環境が大きな影響を与える部分でもあります。
人間力が大切とはいうものの、「人間力」とは一体、何なのでしょうか?
平成15年(2003年)の内閣府の人間力戦略研究会報告書によると、人間力とは「社会を構成し運営するとともに、自立した一人の人間として力強く生きていくための総合的な力」であり、「知的能力的要素」「社会・対人関係力的要素」「自己制御的要素」から構成されると定義されています。
しかし、田村さんの相談内容では、学力に対する位置づけとして「人間力」という言葉を使われているため、「人間力」に知的能力的要素を含めないほうがわかりやすいかと思いますので、ここでは「頭脳の学力」に対して「心の人間力」という位置づけで説明していきます。
「人間力」とは何か?
現代の教育では、小学1年生から高校3年生まで、学力や偏差値に基づいた評価が重視されがちです。このため、社会全体が学力でその人の価値を測る傾向にあるかもしれません。しかし社会に出て、人としての「人間力」こそが成功や幸福を支える土台であるとはじめて気づくこともあります。どれだけ知識や才能があり、高学歴であっても、思いやりのない人や利己的な人は周囲の人の信頼を得ることは難しく、長期的な幸福も得られにくくなります。
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