フランスで増加「環境問題で引きこもる子」のなぜ ジャーナリストの西村カリン氏に話を聞いた

肉を食べず、飛行機に乗らない若者
──ヨーロッパでは気候変動への不安から引きこもる若者が増えていると本で紹介されています。なぜそのようなことが起こっているのでしょうか。
ヨーロッパではどの国にも必ず、環境保護を強く主張する「エコロジー政党」があるからだと思います。環境問題について見聞きする機会が多くなり、必然的に若者の環境意識は非常に高くなる。こうした政党は日本にはありませんよね。
近年の異常気象も理由の1つです。フランスでは、私が子どものころはエアコンなしで過ごせたのに、今では気温が30度を超え、40度になる日もあります。夏は蒸し暑くてエアコンを使うのが当たり前の日本と違い、異常気象を肌で感じているんだと思います。
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