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マイノリティーが持つ心のひだに寄り添えるか 彼らのアイデンティティーは単純なものではない

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東京の朝鮮高校で公演中に北朝鮮国旗を作る練習をする生徒たち
東京の朝鮮高校で北朝鮮国旗を作る練習をする生徒たち(写真:ロイター/アフロ)

6月、梅雨の晴れ間に東京都墨田区にある東京朝鮮第5初中級学校を訪れた。

同校は1946年に在日朝鮮人有志により東京東部に設立された4つの「国語講習所」がルーツで、現在は58人の児童・生徒が学ぶ。校舎に入ると、歴代卒業生の記念写真がずらりと飾られている。同時に卒業者数が年々減少していることがわかる。

日本の朝鮮学校には、経済的にもカリキュラムや教材などの面でも北朝鮮本国から支援が行われてきた。それは今でも続いている。

核・ミサイル開発を続けてきた北朝鮮は、90年代以降に日本にとって安全保障上の脅威となった。そのため朝鮮学校も本国と同一視され、その存在に厳しい目を向けられることがある。

次ページ自身の民族性、ルーツを求めて朝鮮学校へ
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