「部下の話をよく聞く」上司が最後に口を開く理由 会議を活性化できるリーダーはどこが違うのか

✎ 1〜 ✎ 10 ✎ 11 ✎ 12 ✎ 最新
著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小
女性 挙手 笑顔
チームのメンバーから積極的な意見を引き出すために、リーダーは何を心がければよいでしょうか(写真:xquang/PIXTA)
あなたの周りには、最初に自分の意見をとうとうと述べた後で、「それでいいな」と念押ししてくる上司はいないだろうか。
こんなやり方は、意見の多様性を封じるだけでなく、あとで何か起きたときに、上司が「君もあの場にいたんだから、そのときに言えばよかったじゃないか」と言えるようにするためのものでしかない。
そう手厳しく批判するのが、米海軍の原子力潜水艦「サンタフェ」で艦長を務めたマルケ氏だ。では、メンバーから多様な意見を引き出すにはどうしたらいいのか。
マルケ氏がまとめた、リーダーの言い方についての指南書『最後は言い方』から紹介しよう。

最初に発言する人はだれがいいか

意思決定を行うときに避けたいのが、上司が決めたあとで、周囲にそれでいいかと確認するやり方だ

最後は言い方: これだけでチームが活きる究極のスキル
『最後は言い方』(書影をクリックすると、アマゾンのサイトにジャンプします。紙版はこちら、電子版はこちら。楽天サイトの紙版はこちら、電子版はこちら

これは、「君もあの場にいたんだから、そのときに言えばよかったじゃないか」と上司があとから言えるようにするためのものでしかない。

しかも、上司が先に発言してしまうと、下の者には、上司の意見に同調せざるをせないという圧力がかかる。

メンバーからの意見を引き出し、多様な意見を最大限に引き出すには、集団で議論を始める前に、その場にいる人の意見を個々に表明してもらえばいい。

それを実行するやり方には、いくつかあるが、ここでは、投票してから議論するというやり方を、例を使って紹介しよう。

次ページ製品の発表時期を検討している企業の例
関連記事
トピックボードAD
キャリア・教育の人気記事