「俺がルールだ!」 “感覚”で部下をねじ伏せる無能な上司の病理と対処法

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小
部下を叱責する上司
横暴な態度をとる上司の心理について解説します(写真:maroke/PIXTA) 
部下の反論を絶対に許さず、権力を笠に着て封じ込める――そんな人が周りにいないだろうか。その横暴な態度の裏にある「打たれ弱さ」の正体とは?
※本稿は、片田珠美氏著『マウントを取らずにはいられない人』から、一部を抜粋・編集したものです。

「感覚でものを言って申し訳ないが……」

情報通信系企業でリーダーを務める30代の男性は、直属の40代の男性上司から新しいプロジェクトの案を練り上げるように指示されたので、他の社員と相談してまとめ、提案した。

ところが、「ひどい。これでは社長を説得できない」と即座に却下された。リーダーが「ご指示に従って、みんなで話し合ってまとめました。予算の範囲内におさまっていますし、みんなもこの案に満足しているのですが……」と反論しかけたところ、上司は「みんなとは誰だ。私が入ってないぞ。ここのトップは私なんだ。私が満足しなければ、上には通せない」と激高したそうである。

この上司は何かにつけて自分がトップである事実を持ち出し、部下の反論を許さないことが頻繁にあるらしい。あるときなど、部下が反論しようとしたところ、「いや、それはトップである俺の感覚に合わない。感覚でものを言って申し訳ないけど、でも、どんな大きな会社でも最後はトップが自分の感覚で判断しているはず」という理由で譲らなかったという。

次ページはこちら
関連記事
トピックボードAD
キャリア・教育の人気記事