「俺がルールだ!」 “感覚”で部下をねじ伏せる無能な上司の病理と対処法
「感覚でものを言って申し訳ないが……」
情報通信系企業でリーダーを務める30代の男性は、直属の40代の男性上司から新しいプロジェクトの案を練り上げるように指示されたので、他の社員と相談してまとめ、提案した。
ところが、「ひどい。これでは社長を説得できない」と即座に却下された。リーダーが「ご指示に従って、みんなで話し合ってまとめました。予算の範囲内におさまっていますし、みんなもこの案に満足しているのですが……」と反論しかけたところ、上司は「みんなとは誰だ。私が入ってないぞ。ここのトップは私なんだ。私が満足しなければ、上には通せない」と激高したそうである。
この上司は何かにつけて自分がトップである事実を持ち出し、部下の反論を許さないことが頻繁にあるらしい。あるときなど、部下が反論しようとしたところ、「いや、それはトップである俺の感覚に合わない。感覚でものを言って申し訳ないけど、でも、どんな大きな会社でも最後はトップが自分の感覚で判断しているはず」という理由で譲らなかったという。


















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