仮説と検証を使いこなせるチームはここが変わる 部下の自主性を引き出す「連携」の取り方とは

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上司と部下が連携をとれる組織は、仮説の構築・検証を使った進化を遂げられるようになると著者は言います(写真:Ushico/PIXTA)
上司=判断する人、部下=決まったことを実行する人、という役割分担をしている組織はまだ多いのではないだろうか。
そのような組織では、上で決まったことを下に実行させるという、強要が必要になる。しかし、強要を続けると、人は受け身になり、しまいには言われたことしかしなくなる。
一方で、上司と部下が連携をとれる組織は、仮説の構築・検証による進化を遂げられるようになる。
連携をとることにはどのような効果があるのか。米海軍の原子力潜水艦「サンタフェ」で艦長を務めたマルケ氏の著書『最後は言い方』から紹介しよう。

リーダーとして、メンバーの自主性を発揮させたいなら、連携をとる必要がある。

連携をとるとはどういうことか

連携をとるとは、上司、部下を問わず、他者から学び合うということだ。連携をとることには、次のような目的がある。

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目的① 現実をより深く理解する

まず、現実の理解を深めることがある。これは、動画の一時停止ボタンのような役割を担う。すなわち、いまはどういう状況か、ハリケーンはどこにいるのか、潤滑油システムはどういう状態か、といったことを、他のメンバーと一緒に確認するのだ。

目的② 経緯を互いに確認する

また、どのように現状に至ったかを理解するときにも、連携が必要になる。要は、いま起きていることの前に何が起きたかを、互いに確認し合うのだ。これは因果関係を理解するのに役立つ。

次ページ3つ目の目的とは?
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