そんなときは、チーム全体に向けて次のような尋ね方をするといい。
◆「こういう票が入った背景には何があると考えられる?」
◆「この票が正しいと思える根拠は何か、みんなで考えてみよう」
◆「なぜこの票が入ったと思う?」
◆「この票を入れた人に見えていて、ほかの人に見えていないことは何だろう?」
こういう尋ね方をすれば、票と票を入れた人は切り離され、全員で違う視点から考えることになるし、このアプローチをとれば、自分が正しいという驕りを防止できる。
自分の考えを押しつけず、周囲の考えに関心を持とう
会議の場に、自分とは違うものの見方をする人がいるとわかったら、次に必要となるのは「関心を示す」ことだ。
その人に見えていて自分には見えていないものや、自分とは違う考えに対して関心を持つようにしよう。
産業革命期に人々の身体に組み込まれたのは、自分の立場を守るという反応だった。時と場合によってはそれをする必要があるが、リーダーの思考心理としては、立場を守ることよりも、好奇心が優位に立つべきだ。
リーダーとして、自分の考えを押しつけず関心を示すという姿勢には、自分の発言は後回しにすることも含まれる。
会社であれば、社員は立場が上の人と意見を合わせようとするものなので、社内での立場が高い人ほど、この姿勢を忘れてはならない。
最後に口を開くのは、リーダーの威厳を証明するためではない。ほかの人々に自由に発言させるためである。
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