上手に意見を言う人が意識している「ある要素」 プレゼンをする時に、どううまく伝えるか
自分の意見や主張をきちんと伝えたい。大学受験や就職活動で志望理由を考えるとき、仕事でプレゼンをしなければならないときに、このような悩みを抱える人も多いのではないでしょうか。全国屈指の名門校である西大和学園の現役国語教師、辻孝宗氏の新著『一度読んだら絶対に忘れない国語の教科書』を一部抜粋・再構成し、意見をうまく言うコツを紹介します。
国語の先生をしていると、こんなことをよく聞かれます。
「どうすれば、自分の意見をうまく相手に伝えられますか?」
「自分の主張を相手に伝えやすくするためには、どうすればいいですか?」と。
そんなときに、私はよくこんなふうに言います。
「そういうときは、『否定』を意識するといいよ」と。 そうなのです、相手に対して自分の意見を伝えやすくするためには、「否定」を意識するとうまくいくのです。今回はそのメカニズムについてお話ししたいと思います。
どちらの意見が心に残る?
例えばみなさんは、「転売屋についてどう思いますか?」と聞かれたときに、どちらの意見のほうが心に残りますか?
A 転売は、法的に規制したほうがいいと思います。
B 転売は、絶対に許されない行為だと思います。
おそらくですが、Bのほうがなんとなく、「意見として聞く価値があるかもしれない」と感じるものがあるのではないでしょうか。
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