「国語ができない社会人」が理解できない会話4選 言葉の裏側にある相手の意図をどう読み解く?
仕事やプライベートで会話しているときに、相手の話を間違って解釈してしまい、なんだか話がかみ合わなくなってしまった経験はありませんか。これは学生時代に国語の勉強を疎かにしていた人ほど陥りやすい傾向です。全国屈指の名門校である西大和学園の現役国語教師、辻孝宗氏の新著『一度読んだら絶対に忘れない国語の教科書』を一部抜粋・再構成し、国語が苦手な人のための言外の言葉を読み解く力をお伝えします。
国語は勉強しなくてもできる?
長年国語を教えていると、教え子からこんなことを言われることがあります。
「国語なんて、日本語なんだから、勉強しなくてもできるでしょ」と。
たしかに、学生時代に真面目に国語の勉強をしていなかったけれど、大人になってから日常会話に苦労していない、という人も多いでしょう。
しかし、実はちゃんと国語の勉強をしていないと、相手の話を間違って解釈してしまったり、相手の意図を読み間違えたりすることがあるのです。
例えば、簡単な例を挙げましょう。
Q 明日、みんなでピクニックに行くことになっています。メンバーの一人が、「晴れたらいいのになぁ」と言いました。さて、このメンバーは何が言いたいでしょうか?
おそらく多くの人は、このメンバーの言葉をそのまま受け取り、「明日晴れたらいいと言いたい」と考えるでしょう。しかし、本当にそれでいいのでしょうか? それだけがこの人の言いたいことでしょうか?
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