「漢字の勉強はムダ」と思う人が誤解する文章3選 たった1つの言葉で意味が大きく変わってくる

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なぜ、言葉を学ぶ必要があるのか(写真:FINEDESIGN_R/PIXTA)
スマホを日々使う中で、漢字の書き取りを勉強する意味はあるのか。そんな疑問を抱く学生も多くいるようです。しかし漢字をきちんと学んでいないと、言葉の意図を誤解してしまうことも。全国屈指の名門校である西大和学園の現役国語教師、辻孝宗氏の新著『一度読んだら絶対に忘れない国語の教科書』を一部抜粋・再構成し、漢字を学ぶ意義を解説します。

漢字を勉強する必要はあるのか

国語教師として国語を教えていると、生徒からこんなふうに言われることがあります。

「先生、漢字の勉強って必要ですか?」

生徒がこう言ってくるのはよく理解できます。今の時代、漢字の書き取りを求められる場面というのは少なくなっていますよね。文章も手書きでなくてPCで書けばいいわけですし、漢字がわからなくなってもスマホやタブレットで調べればすぐに出てきます。

漢字を覚えておく必要は、昔よりどんどん少なくなっているように感じられます。

それなのに、小学校ではただただ漢字を何度も書く授業が行われ、中学高校では漢字テストが繰り返されていて、学生たちにとって漢字の勉強は「ただ厄介なもの」というイメージが持たれてしまっています。

これは、恥ずかしながら自分も含めて、多くの国語教師たちが、きちんと「なぜ学ばなければならないか」を説明できていない弊害かもしれません。

今回は、「そもそもなぜ、漢字の勉強を学ばなければならないのか」を説明したいと思います。絶対に納得させてみせますので、少しだけみなさん、お付き合いください。

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