「国語が得意だと人に優しくできる」意外な理由 国語の勉強をしたら、他人に優しくなれる?

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小
国語の勉強をすることで「人に優しくなれる」と現役国語教師、辻孝宗氏は語ります(写真:freeangle/PIXTA)
日常生活において、国語の勉強はどのように生かせるのでしょうか。全国屈指の名門校である西大和学園の現役国語教師、辻孝宗氏は「国語力を身に付けると、人に優しく接することができる」と語ります。辻氏の新著『一度読んだら絶対に忘れない国語の教科書』を一部抜粋・再構成し、国語の勉強と優しさの関係を解説します。

「国語の勉強をしたら、人に優しくなれる」と言ったら、みなさんはどう思いますか?

私は1人の国語教師として、「なぜ国語の勉強が必要なのか」「自分が生徒に国語を教えることによって、どんな社会貢献をしているのか」と聞かれたら、決まって「より多くの人が、人に優しくなれるようにするため」と答えます。

国語の勉強と、優しさ。一見繋がっていないように見えるこの2つの関係性について、今回はみなさんに共有させてください。

仲がよい2人が喧嘩、いったいなぜ?

さて、「人に優しい」とはどのような状態でしょうか。

例えば、こんな話があります。私は毎日、いろんな中学生や高校生に対して授業をしたり進路指導を行っています。当然、国語を教えるだけではなく、生徒同士の喧嘩の仲裁なんかもしています。

ある日、おかしなことが起こりました。仲がよいはずのAくんとBくんが、いきなり喧嘩をし出したのです。

私が2人に「どうしたんだ」と聞くと、Aくんは言いました。

「Bくんが僕のことをからかってきたんだ!」と。

それに対してBくんは言いました。

「そんなことはしていない。僕はAくんと遊んでいただけだ!」と。

関連記事
トピックボードAD
キャリア・教育の人気記事