
産業革命期に生まれた仕事のやり方の1つに、「時計に従う」というものがある。
これは、時間どおりに仕事を終えることを何より優先することだ。
部下に実行を「強要」していないか
それが本来やるべき仕事であれば、時間どおりに終えるというのは素晴らしいことだ。
しかし、決定者(上司)と実行者(部下)が分かれている場合、決定者にとっては、決定した仕事を部下にやらせるために、説得する、丸め込む、賄賂を渡す、恥をかかせる、脅すといったことが必要になる。
これらを表すのにふさわしい言葉は「強要」だ。礼儀を重んじる社会では、この言葉はめったに使われない。実に見苦しい言葉だ。
よって、動機づけを行う、刺激を与える、協力して連携するといった別の表現で覆い隠される。
ただし、「連携」という言葉が使われるときでも、実際には強要であることが往々にしてある。私だって例外ではない。あなたもきっと身に覚えがあるのではないだろうか。
では、強要をやめ、連携をとるにはどうしたらいいか。解決策は、ひと言で表すなら「実行する者に決めさせる」に尽きる。
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