「期日を厳守する」上司が疲れ果てる根本原因 他人への強要が仕事の中心になっていないか?

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出席者全員の手元に、7枚ひと組のパーセントカードがある。パーセントカードには、1、5、20、50、80、95、99という数字が書かれていて、出席者の賛成の度合いがわかるようになっている。

自分が思う数字が書かれたカードを各自が1枚選び、裏返した状態でテーブルの中央に置く。全員が投票を終えたら、カードを表に返す。

そして極端な数字を出した人(1か99を選んだ人)に意見を尋ね、全員で共有しよう

正直な意見を表明しやすいようにするには

極端な数字を出した人に私が意見を尋ねるとすれば、「われわれが気づいていない点は何か?」や「どういう意図でその数字を投票したのか?」という尋ね方がいいだろう。

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私が以前参加した別の会議では、投票後、反対の意向を示した人たち(わずか2人だった)が、「君はどうすれば賛成に変わるんだ」とまわりから詰め寄られた。

こうした尋ね方では、2人は孤立して議論を妨害する立場に追いやられ、彼らが意見を変えて同調することを誰もが期待するようになる。これはいただけない。

心理的安全性が中程度以下の状況では、異端児の立場を正当化する質問を投げかけたほうがいいだろう。そうすれば、彼らが孤立することはなくなるし、他者の視点からものごとをとらえる練習にもなる。

自分が孤立するリスクがある状況では、人は極端な立場をとりたがらない

お互いの高い信頼を要するデリケートな質問をしたいが、それほどの人数ではない(8~10人未満)という場合は、付箋紙やA6サイズくらいのカードを用意しよう。

それに各自が回答を書き、裏にしてテーブルの中央に置くようにしてはどうか。こうすれば、誰が何を書いたか推測できないので、正直な意見を表明しやすくなる

L デビッド マルケ 米海軍攻撃型原子力潜水艦「サンタフェ」元艦長

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るいす でびっど まるけ / Louis David Marquet

全米屈指のエリート校である海軍兵学校をトップで卒業し、1999年から2001年まで米海軍の攻撃型原子力潜水艦「サンタフェ」の艦長を務める。海軍内で最低の評価を受けていた「サンタフェ」をたった1年で最高評価の艦に生まれ変わらせ、そのリーダーシップは、ロングセラー『7つの習慣』の著者であるコヴィー博士の激賞を受ける。「サンタフェ」で何が起きたかを自ら書き記した『米海軍で屈指の潜水艦艦長による「最強組織」の作り方』は日米で話題作となる。退役後は、リーダーシップに関するコンサルタントとして活躍。

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