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強迫性障害とはどんな病気で、どのような診療が行われるのでしょうか(写真:Graphs/PIXTA)
俳優の佐藤二朗さんが、「強迫性障害」という病気を小学生の頃から抱えていることを自身のX(旧ツイッター)でカミングアウト。「根治を諦め、共生を決める」とつぶやいた。
この強迫性障害とはどんな病気なのか、精神科医で千葉大学医学部附属病院認知行動療法センター長の清水栄司さんに聞いた。
強迫観念にとらわれてしまう
強迫性障害とは、強い不安や苦痛を起こす考えや衝動(強迫観念)にとらわれ、その強迫観念に対処する行動(強迫行動)に駆り立てられる、心の病といえる。頭ではわかっていても、「やめたくてもやめられない」という状況になる。
最近、「強迫症」という診断名に変更された(※本稿では強迫性障害という病名を使います)。
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自身の病気を告白した文章(佐藤二朗さんXより)
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