お金と病気で苦労続き…ついに自殺未遂まで! 「ドン底」だった82歳を救った意外なモノ。「年金たった3万・ほぼ寝たきり」からの大逆転劇

82歳でがま口バッグ職人となった、元電気工事士の斉藤勝さん。長年培った職人の勘でバッグの縫い方を独学で習得した(写真:筆者撮影)
82歳でミシンを始めた、元電気工事士の斉藤勝さん。2020年、三重県四日市市にある自宅で家族の協力のもとスタートした「G3sewing(じーさんソーイング)」が、Twitter(現X)で反響を呼び、看板商品である「がま口バッグ」の注文が全国から殺到。
87歳になった今も、ひたむきに裁縫作品を作り続ける姿に、多くのファンが勇気づけられている。ミシンと出会うまで、年金3万という暮らしで大病続き……。ほぼ寝たきり状態だった斉藤さんがどん底から這い上がり、人生を大逆転させた舞台裏とは?
家族でワンチームを組み、製作に勤しむ
三重県四日市市にある「G3sewing」の工房を訪ねると、斉藤勝さん(87歳)が「がま口バッグ」の仕上げ作業に取りかかっていた。
愛用の工具“ヤットコ”を片手に、がま口の金具をバッグの口に取りつける。その手さばきは一切の無駄がない。10分ほどで金具がはまり、目にも鮮やかな椿柄のバッグが完成した。
「この椿柄が好きでね。何回見ても、ええなぁって思うんですわ」
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