
今回は、「事業活動収入が多い私立大学ランキング」を紹介する。
学校法人は、企業の売上高に相当する部分は、「事業活動収入」という勘定科目で表記されている。
事業活動収入は、入学金や授業料などを含む学生生徒等納付金(学納金)や受験料などを含む手数料収入、寄付金、補助金といった「教育活動収入」と、運用益や利息収入などの「教育活動外収入」、そしてその年の特殊要因によって計上される「特別収入」で構成される。ほとんどの大学は教育活動収入が大半を占めている。
また参考情報として、事業活動収入の「前年比増減率」と「経常収支差額」を掲載した。
「経常収支差額」は「経常収入」から「経常支出」を引いた金額で、特殊要因を除いた大学の損益状況がわかる。ランキングの数字は2023年度(2024年3月期、学校法人はすべて3月が決算期末)のものとなる。
では結果を見ていこう。
順天堂大学が唯一の2000億円超え
1位は順天堂(順天堂大学)。2023年度の事業活動収入は2126.4億円で、前年度に比べて1.4%増加した。内訳は教育活動収入が2114.8億円、教育活動外収入が1.4億円、特別収入が10.1億円だ。
順天堂医院など6つの付属病院の入院や外来での収入である医療収入1779.6億円が教育活動収入の8割を占めている。
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