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大学法人の「経常収支差額比率」をランキング。トップ200の1位は東洋製罐と関係が深い東洋食品工業短大。帝京平成大学、西大和学園も上位に

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東洋製罐と関係が深い東洋食品工業短期大学(写真:けいわい /PIXTA)

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18歳人口が急減する日本では、私立大学の半数以上が定員割れで、赤字校も4割に達する。一方、研究成果の社会還元など大学の新たな役割も期待されている。では、そんな中で勝ち組となる「本当に強い大学」はどこか?

『週刊東洋経済』では毎年、臨時増刊『本当に強い大学』を刊行し、最新の大学の現状や課題をまとめている(2024年版の購入はこちらから)。

その誌面で作成・利用するデータ等を活用し、各種ランキングを作成している。今回から大学の財務に着目し、東洋経済「私立大学財政データ」の最新データ(2024年3月期決算データ)を使ったランキングを紹介していく。

ここで紹介するのは「経常収支差額比率が高い私立大学ランキング」だ。「経常収支差額比率」は経常収支差額÷経常収入で計算し、大学など学校法人の経常的な収支バランスがわかる指標だ。大学の経営状況の判断にも活用されている。

「経常収入」は、資産売却といった特別収入を除いた収入で、大学の本業である「教育活動収入」に、「教育活動外収入(受取利息や配当金など)」を加えた額となる。

そして「経常収支差額」は「経常収入」から「経常支出」を引いた金額で、特殊要因を除いた大学の損益状況がわかる。経常支出は人件費や教育研究経費といった教育活動支出に支払利息などの教育活動外支出を加えた額だ。

なお、大学の決算書(財務諸表)は、学校単位で開示されるケースもあるが、「学校法人単位」で開示されているところがほとんどだ。

そのため、法人傘下の付属の小中高校や、付属病院、研究機関などの収益も含まれている。複数の大学を運営している学校法人も多く、その場合も、傘下大学すべての収益が合算された形で計上されている。このランキングも法人単位の決算データを使って集計している。

結果を見ていこう。

東洋製罐創立者が設立した東洋食品工業短大が1位

1位は東洋食品工業短期大学で62.6%。経常収支差額は10.6億円だった。日本で唯一の包装容器・容器詰め食品のプロを育てる同校は東洋製罐創立者の高碕達之助氏が設立した東洋罐詰専修学校が前身だ。

東洋製罐グループホールディングスの株式の9.5%(1676万株)を保有する大株主でもある。2025年度から授業料全額を奨学金として給付する「高碕記念奨学金」がスタートしている。

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