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「補助金が多い私立大学ランキング」TOP200。23年度「経常費等補助金」が多い大学法人のトップは慶應大で142億円、2位は東海大、3位は…

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慶應義塾図書館 旧館
2023年度の寄付金収入が私立大学1位の慶應義塾大学(写真:yu_photo/PIXTA)

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18歳人口が急減する日本では、私立大学の半数以上が定員割れで、赤字校も5割となっている。一方、研究成果の社会還元など大学の新たな役割も期待されている。では、そんな中で勝ち組となる「本当に強い大学」はどこか?
『週刊東洋経済』では毎年、臨時増刊『本当に強い大学』を刊行し、最新の大学の現状や課題をまとめている(2024年版の購入はこちらから)。
その誌面で作成・利用するデータ等を活用し、各種ランキングを作成している。大学の財務に着目し、東洋経済「私立大学財政データ」の最新データ(2024年3月期決算データ)を使ったランキングを紹介していく。

今回は、「補助金が多い私立大学ランキング」を紹介する。

私立大学は、学生が支払う授業料が収入の中心となっている。ただ、収入全体の1~2割程度は国や自治体からの「補助金」に頼る大学が多数派だ。これがなくなると赤字に陥るケースも多く、補助金は大学経営の命綱とも言える。

そこで2023年度(2024年3月期)のデータを使い、「補助金が多い私立大学法人ランキング」を作成した。その額と総収入に対する割合などを見ていく。

慶應大学が142億円でトップ

補助金は、「事業活動収支計算書」で教育活動収入に計上される「経常費等補助金」と、特別収入に計上される「施設設備補助金」に分類される。

施設設備補助金は、校舎建設にともなう利子補給など、施設設備拡充が目的であることが明確な場合に計上されるが、基本的に補助金の大半は経常費等補助金と考えてよい。

また補助金は、国から支出される場合と、地方自治体から交付される場合に分かれる。さらに国からの補助金の場合、主に私立学校の助成や福利厚生を図る日本私立学校振興・共済事業団を経由して交付される。そして教員数や学生数を基に算出される「一般補助金」と、大学の教育充実化や先進的な取り組みに対し交付される「特別補助金」に分かれている。

なお、この経常費等補助金は、学校法人ベースの数字のため、傘下の小・中・高校、幼稚園などに交付される補助金も含まれている。大学だけでない点には注意が必要だ。ではランキングを見ていこう。

1位は慶應義塾(慶應義塾大学)で142.6億円。経常収入に占める比率(経常補助金比率)は7.7%となっている。経常収支差額は93.8億円で全体でも4位の水準だ。

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