いしだあゆみさんの死因「甲状腺機能低下症」 過労や加齢のせいと誤解されがちな病気だが、そこにある”隠れた危険性”とは?【医師が解説】

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甲状腺機能低下症について、医師が解説します(写真:Graphs/PIXTA)

3月11日、歌手で女優のいしだあゆみさん(76歳)が甲状腺機能低下症のため、お亡くなりになったことが大きく報道されました。

甲状腺機能低下症は、体の元気さを調整する甲状腺ホルモンが少なくなる病気です。甲状腺ホルモンが多くなる病気として、バセドウ病などの甲状腺機能亢進症をご存じの方も多いでしょうが、真逆になるわけです。

成人女性の1割がかかる橋本病

さて、甲状腺機能低下症と一口にいっても、実は原因によりいくつか種類があります。もっとも多く見られるのは、「橋本病(慢性甲状腺炎)」によるものです。

橋本病はよくある病気の1つで、成人女性の10人に1人、成人男性の40人に1人程度が患っているといわれています。30~40代の女性に多いのが特徴で、男性1に対し女性20~30程度の比率となっています。

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