「地位も名誉も失っても」ギャンブル依存症の怖さ 「意志の問題」ではなく「病気」という認識を持つ
アメリカ大リーグ・ドジャースの大谷翔平選手の元通訳、水原一平氏が関与したとされる違法ギャンブル問題。
水原氏はチームのメンバーたちに「自分はギャンブル依存症」と打ち明け、謝罪したという。大切な仲間がいて、皆が一目置く地位で活躍し、安定した収入もある――。そんな人間でもかかってしまうギャンブル依存症の怖さについて、取材した。
「意志が弱い」が問題ではない
「ギャンブル依存症というと、意志が弱いとか、だらしがないとか、日々の生活に困っている人が“なけなしのお金でギャンブルをやっている”といったイメージはありませんか」
こう話すのは、自身もギャンブル依存症からの回復者であり、現在は依存症患者やその家族への支援を行っている公益社団法人「ギャンブル依存症問題を考える会(以下、考える会)」の田中紀子代表だ。
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