
平賀源内ゆかりの四国遍路志度寺(写真: taka15611 / PIXTA)
NHK大河ドラマ「べらぼう」では、江戸のメディア王・蔦屋重三郎(つたや・じゅうざぶろう)を中心にして江戸時代中期に活躍した人物にスポットライトがあたっている。蔦屋重三郎が吉原のガイド本『吉原細見』をリニューアルする際に、序文を依頼した平賀源内もその一人だ。連載「江戸のプロデューサー蔦屋重三郎と町人文化の担い手たち」の第15回は、エレキテルを発明した平賀源内について解説する。
著者フォローをすると、連載の新しい記事が公開されたときにお知らせメールが届きます。
意外な最期が少なくない歴史人物たち
歴史人物たちの生涯を調べていると「こんな死に方だったとは……」と絶句するような人生の最期を知ることがある。
「本能寺の変」で織田信長を討つも豊臣秀吉との戦に敗れて最期は百姓に竹槍で殺されたといわれる明智光秀、砂の上で図を書いて問題を解いているときに邪魔されたことに激怒し憲兵に食ってかかったために刺殺された数学者のアルキメデス……。
サグラダ・ファミリアの建築現場での仕事を切り上げて帰る途中に路線電車に轢かれた建築家のガウディ、雪のなかで鶏肉を冷凍したらどうなるかを実験していると悪寒に襲われて倒れてそのまま亡くなった哲学者のフランシス・ベーコン……。
自分が死ぬ日を予言してその日になると自ら命を絶った占星術師のジェロラモ・カルダーノ、宮廷の女房を驚かせようと滑りやすい石を廊下に並べてまずは自分で試したところ後頭部を強打して12歳で亡くなった四条天皇……。
古今東西で意外な最期があるものだが、「江戸のクリエーター」として名を馳せた平賀源内もまた予想もつかないかたちで、人生の幕を閉じた。
トピックボードAD
有料会員限定記事
ライフの人気記事
無料会員登録はこちら
ログインはこちら