大事なプレゼンテーションでポインターを持つ手が震える、会食の場でグラスを持つ手が小刻みに震える……。緊張する場面ではよくあることだが、病気、特に脳や神経の病気のいち症状として表れることもあるという。
病気による震えは緊張によるものとどんなふうに違うのか、上用賀世田谷通りクリニック院長の織茂智之医師(脳神経内科)に話を聞いた。
緊張や興奮、疲れで小刻みに
日々、何気なく行っている「手を動かす」「指を曲げる」という動作。順序立てて説明すると、こんな感じになる――。
まず「動かそう」と脳からの指令が出ると、それが神経を通じて骨格筋に伝わり、動かす目的に応じて筋肉が縮んだり、緩んだりする。それに伴って関節も動き、手の動きにつながる。
対して、「手の震え」は、「自分の意思とは関係なく小刻みに動く状態。主に左右の水平方向に、速く動くのが特徴です」(織茂さん)。
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