![手の震えを来す主な病気](https://tk.ismcdn.jp/mwimgs/3/5/570/img_351b574185a7e6525f62c75bdba4a47a141145.jpg)
病院に行ったらよいのかわからない。受診するとしたら何科に行けばよいのだろうか――。そう迷っている人もいるかもしれない。織茂さんに聞くと、受診の目安は次のようなときなので、参考にしてほしい。
また、受診先としては、脳神経内科や脳神経外科などが考えられる。
![受診の目安](https://tk.ismcdn.jp/mwimgs/1/d/570/img_1d038923a8dbe599bb81cf045df64de2104204.jpg)
病院で行われる治療
では、病院ではどんな治療をするのだろうか。
本態性振戦では、交感神経の興奮を抑える飲み薬などを使う。
震えが完全に消えることは難しいものの、「10あった症状を4~5、あるいは3程度まで軽くすることは可能」と織茂さん。そのくらいの改善度合いであっても、日常生活の負担は随分軽くなるという。
飲み薬が効かず、震えのために服のボタンを止めづらいなど、日常生活への影響が大きい重症例には、医療機器やそれに脳の手術を組み合わせた治療法がある。病気の原因はわかっていないが、脳の神経活動に異常が生じていることから、それを調整しようというコンセプトだ。
具体的には、脳の特定部位に細い電極を埋め込んで一定の刺激を与え続ける「脳深部刺激療法」や、脳の一部に超音波を当てて熱でダメージを与える「集束超音波治療」で、いずれも健康保険が適用される。
パーキンソン病では、脳内で不足するドパミンを補うために、「ドパミンの素」となる成分の飲み薬を使うのが、標準的な治療だ。
症状をコントロールできなくなってきたら、別の薬を追加するなど段階的に治療を進め、脳深部刺激療法なども考慮される。
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