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外資系ホテル誘致にデベロッパーが前のめりな訳。メリットはインバウンド需要の深耕だけではない

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ONE DOJIMA PROJECTと周辺の景色
写真中央の高層ビル、ONE DOJIMA PROJECTはホテル併設で容積率が増加(写真:東京建物 撮影:ナカサアンドパートナーズ)

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インバウンド(訪日外国人観光客)の急増を受け、外資系ホテルの進出ラッシュが始まった。規模で勝る外国勢に日本勢が対抗するすべはあるだろうか。本特集では隆盛を極めるラグジュアリーホテルの最前線に迫った。

「訪日客を取りこぼさないためにも、もっと外資系ホテルが必要だ」

あるデベロッパー関係者はそう熱を込める。訪日客需要のさらなる取り込みへデベロッパー各社は外資系ホテルの誘致に前のめりだ。都市部を中心に外資系ホテルが続々と開業している。

各デベロッパーのホテル事業は絶好調だ。他社に先駆けて外資系ホテルを誘致してきた森トラストの2023年度のホテル関係事業の営業収益は664億円と19年度比で約2倍に拡大。三井不動産のリゾート・ラグジュアリーホテルのRevPAR(平均客室単価〈ADR〉に客室稼働率を掛けた経営指標)は、24年度第3四半期累計で19年度同比2倍超と急上昇している。

外資系ホテル誘致の大きな魅力の1つが集客力だ。誘致する外資系の多くが世界4大ホテルチェーンのマリオット・インターナショナル、ヒルトン・ワールドワイド・ホールディングス、インターコンチネンタル・ホテルズ・グループ(IHG)、アコーの傘下ブランド。海外での知名度が高く、会員基盤も厚いため集客力が高い。

各チェーンの会員数はマリオット、ヒルトンが各約2億人、IHG、アコーが各1億人超にも及ぶ。

誘致のメリットはさまざま

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