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快進撃の外資系ホテルに国内系が対抗する手だて。立教大学 沢柳知彦特任教授インタビュー

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立教大学特任教授 沢柳知彦氏
沢柳知彦(さわやなぎ・ともひこ)/立教大学特任教授。一橋大学経済学部卒業。米コーネル大学ホテル経営学部修士。銀行、外資系証券会社を経て不動産サービス大手のジョーンズ ラング ラサールでホテル投資アドバイザリー部門長、取締役を歴任(撮影:梅谷秀司)

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インバウンド(訪日外国人観光客)の急増を受け、外資系ホテルの進出ラッシュが始まった。規模で勝る外国勢に日本勢が対抗するすべはあるだろうか。本特集では隆盛を極めるラグジュアリーホテルの最前線に迫った。

地方進出や低価格帯の強化など外資系の膨張が止まらない。快進撃を続ける背景や国内系が対抗する手だてについて、立教大学の沢柳知彦特任教授に聞いた。

日本人宿泊客の獲得が狙い

外資系の地方進出は、日本人宿泊客の獲得が狙いだ。米マリオットやヒルトンなどで日本人会員が増えている。外資系のロイヤルティープログラムはステータスが上がると無料朝食や客室アップグレードなどの優待があり、会員はステータスを上げようとガンガン泊まる。地方都市でも外資系ホテル運営に経済合理性が出てきている。

インバウンドの回復は東京・大阪・京都が早く、ほかの地方は遅かった。コロナ禍で日本へ初めて来る人がたまっていた。まずは主要都市へ行き、リピーターとなって地方へ行くので分散化する。2024年冬ごろからインバウンドが地方へ行く傾向が見え始めた。

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