「朝ごはんにフルーツ」が"食後血糖値"にNGな根拠 スムージーや、朝食抜きも避けたほうがいい

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朝ごはん 血糖値
血糖値の改善には、昼ご飯でも夜ご飯でもなく、朝ご飯が重要。いったいなぜなのでしょうか(写真:kueqa / PIXTA)
糖質制限がいいのか、動物性脂肪を控えたほうがいいのか――。健康を維持するためのさまざまな食事療法が乱立するなか、ここにきて新しい考え方が出てきた。それはなんと「朝食は、ご飯少なめ、肉やアブラ(油・脂)多め」というもの。もちろんエビデンス(科学的根拠)はちゃんとある。そこで、この食事法を提唱する北里大学研究所病院副院長で糖尿病センター長、山田悟さんに話を聞いた。

朝、しっかり食事をしたつもりなのに、何となく疲れてしまったり、集中力が続かなかったり……。そんな経験はないだろうか。

「それは朝食を摂った後に、血糖の乱高下を起こしたのだと考えられます」と山田さん。

体のだるさなど生活習慣病にも直結

聞くと、朝食後はそもそも血糖値が上がりやすいのだが、そこに自律神経を興奮させる行動、例えば運動や、ストレスがかかる仕事(会議やクレームの電話など)などが加わると、血糖値が急激に上がって下がるといった乱高下が起こりやすいという。

その結果、脳にエネルギー源となるブドウ糖が足りなくなり、冒頭の症状が出てくる。

「食後血糖値の乱高下」問題は、体のだるさや、やる気の喪失だけにとどまらない。太りやすい、糖尿病になりやすい、動脈硬化を起こしやすい……といった、さまざまな生活習慣病にも直結していると、山田さんは言う。

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