「高くても低くてもダメ」血糖値の正しい整え方 人格破綻まで招きかねない「低血糖」の恐怖
健康診断の結果が出るたびに一喜一憂する人も多い「血糖値」には、完全に解明されていない部分がたくさんある一方で、明らかになっている事実も枚挙にいとまがないと、糖尿病専門医の矢野宏行氏はいいます。
血糖値や糖尿病について、まだまだ誤った知識が蔓延している中、矢野氏が特に懸念している「低血糖」の知られざる危険性とは、いったいどんなものなのでしょうか。
※本稿は、矢野氏の著書『ミスター血糖値が教える 7日間でひとりでに血糖値が下がるすごい方法』から、一部を抜粋・編集してお届けします。
百害あって一利なしの「血糖値スパイク」
みなさんは血糖値の変動にどんなイメージをお持ちでしょうか。
「食事や運動、ホルモンのバランスなどによって数値が変わるのは知っているけど、何十も変わるのもではないでしょう。だいたい1桁範囲内の変動じゃないの?」
このように考えている人はけっこういるはずです。しかし、それは大間違いです。健康な人でも10や20はすぐに変動します。
食事のあとは、もっと上がります。糖尿病患者のなかには、食後に100以上変動する人もいます。まさに二次関数のグラフのように、急上昇していくのです。
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