昼下がりに眠気が強くなる人の体に将来迫る危険 血糖値の急変動に覚えがあるなら生活上の工夫を

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ランチ後に眠くなる、だるくなる……もしかしたらそれは「糖質疲労」が原因かもしれません(写真:ペイレスイメージズ1(モデル)/PIXTA)
ランチの後、しばらくして「眠くなる」「だるくなる」。あるいは十分に食べたはずなのにすぐに小腹が減る、集中力が途切れる、イライラする、首の後ろがずんと重くなる――。
こんな症状が出ている人は要注意。将来的に生活習慣病のリスクを抱えることにも繋がりかねません。北里大学北里研究所病院副院長・糖尿病センター長の山田悟医師による新刊『糖質疲労』から一部抜粋、再構成してお届けします。

その眠気、「糖質疲労」かもしれない

「糖質疲労」という言葉、はじめて聞いたことでしょう。

これは現代社会でひそかに、しかし、確実に増えてしまっている症状について、私がアスリートやビジネスパーソンの方たちとお話をしていて気づいた概念です。ですからご存じなくて当たり前です。

「糖質疲労」とは何なのか? 実は、みなさんにとても身近な問題なのですが、自分のこととは思っていない人がほとんどだと思います。

「ランチ後は誰だって眠くなるでしょう?」「たまたまこのところ忙しく、寝不足だったからな」そんなふうに思って、とりわけ気にとめず、毎日を過ごしておられる人が多いのではないかと思います。

しかし食事の後、しばらくして眠い、だるい。または、十分に食べたはずなのにすぐに小腹が減る、集中力が途切れる、イライラする、首の後ろがずんと重くなる──といった症状があるなら、それは「糖質疲労」の可能性が大きいと思っています。

ランチ後にこうした症状を訴え、午後のパフォーマンスを下げている人が実に多いので、私はこの問題を理解しやすくするために、不快な症状をまとめて「糖質疲労」と名づけました。

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