「高くても低くてもダメ」血糖値の正しい整え方 人格破綻まで招きかねない「低血糖」の恐怖
そして当然のように、血糖値が上がるとインスリンがフル稼働し、しばらくすると食前と同じくらいの数値にまで下がります。場合によっては、それよりもさらに、必要以上に下がってしまうこともあります。
このように、血糖値は1日中めまぐるしく上下動しているのです。この現象を「血糖値スパイク」といいます。血糖値スパイクは、百害あって一利なし。人間の体にさまざまな不調をきたします。日中でも眠くなったり、集中力が落ちたり、イライラしたり。生活に与える悪影響は計り知れません。
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血糖値スパイクは一時的に低血糖の状態をつくるので、糖新生(最低限の血糖値を維持するために筋肉や脂肪から糖質をつくってくれる、人間の体に備わっているシステム)も活発にします。糖新生には、グルカゴン以外にもアドレナリンやコルチゾールといった副腎ホルモンが関係していますが、頻繁に糖新生に駆り出されていると、いざというときに、ほかで必要とされている場所で働いてくれなくなります。
これが副腎疲労につながり、自律神経の乱れをもたらし、恒常的に疲労、倦怠感、ストレスを感じるようになります。それが過食や運動不足をまねき……。というように、まさに負のスパイラルに陥ってしまうのです。
血糖値スパイクによる弊害はまだまだあります。どんどん紹介していきましょう。
高血糖は「白髪・薄毛・しみ・しわ」の原因にもなる
血糖値スパイクは、血糖値が高くなりすぎる状態と、低くなりすぎる状態を、両方つくります。どちらも、いいことはありません。本項では、高血糖のデメリットのうち、世間の関心が非常に高いテーマに言及していきましょう。
俗に「美容と健康」はワンセットで扱われることが多いですが、じつは高血糖は健康だけでなく美容にも大きく影響します。もちろん、みなさんにとって好ましくない方向に、です。
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