人生100年、学校教育は何をどこまで教えるのか 日本人が幸せに生きていくために知るべきこと

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熱心に学ぶ女子と赤いノート
ひとりの子どもも取り残さない、という理念のもと、これからの教育はどうあるべきでしょうか(写真: metamorworks/PIXTA)
経済と社会が変わろうとするなか、これまでの人生設計に合わせて作られた教育制度も変化を余儀なくされている。
新しい環境、新しい技術の下で、これからの教育制度はどうなっていくのか。先端的な学校改革を実現し教育界で注目を集める熊本市教育長の遠藤洋路氏と、日本最大級の教育イベント「未来の先生フォーラム」を主催し、『16歳からのライフ・シフト』の監修を務めた宮田純也氏が語り合った。
その模様を3回に分けてお送りする(今回は1回目)。

学校教育が向かう方向とは

宮田純也(以下、宮田) 近代の学校教育は、社会に有為な人材を国としてシステム的に輩出していこうという意図で明治期に整備され、こんにちまで至っています。

16歳からのライフ・シフト
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となれば、経済・社会が大きく変容しようとしているいま、学校教育も変わらざるをえません。

いま、社会がどう変容しようとしていて、それに対してどういった教育改革の取り組みをされようとしているか、お教えいただけますか。

遠藤洋路(以下、遠藤)「これからは人生100年時代になる」というのが今回のテーマですが、「これから社会はこう変わるから、それに伴ってこんな学校が必要になる」といった議論は、もう言い尽くされてきたかなという感があります。

人生の最初の20年くらいで学んだ知識だけで一生生きていける時代ではなくなったというのはそのとおりですし、いままでの学校教育を変えていく理由になるでしょう。

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