
学校教育が向かう方向とは
宮田純也(以下、宮田) 近代の学校教育は、社会に有為な人材を国としてシステム的に輩出していこうという意図で明治期に整備され、こんにちまで至っています。
となれば、経済・社会が大きく変容しようとしているいま、学校教育も変わらざるをえません。
いま、社会がどう変容しようとしていて、それに対してどういった教育改革の取り組みをされようとしているか、お教えいただけますか。
遠藤洋路(以下、遠藤) 「これからは人生100年時代になる」というのが今回のテーマですが、「これから社会はこう変わるから、それに伴ってこんな学校が必要になる」といった議論は、もう言い尽くされてきたかなという感があります。
人生の最初の20年くらいで学んだ知識だけで一生生きていける時代ではなくなったというのはそのとおりですし、いままでの学校教育を変えていく理由になるでしょう。