オワコン化した従来教育、捨てられる教師の末路 平成の価値観が通用しないZ世代が親になる頃に危機
AI の浸透によって、教師は淘汰されてしまうのか、それとも生き残っていけるでしょうか。本稿では、学校改革プロデューサー・カリキュラムマネージャーである石川一郎氏の最新著書『捨てられる教師』より、教師の明暗をわける要素や、教師自身がこれからの世界を生き抜くうえで知っておくべきことをご紹介します。
いよいよ「大学全入時代」がやってくる
今、日本の学校教育は大きな変化の時を迎えています。特に2040年あたりまで、つまり今後20年弱の間に、いよいよ昭和・平成の名残は消失し、学校教育は真に新しい時代に突入することが予想されます。この変化のうねりの元となるのは、ある3つの事実です。
第1の事実は、少子化の加速です。もとより減少傾向にあった日本の出生数ですが、2015年では、まだ100万人を超えていました。
ところが2016年、統計を取り始めて以来初めて100万人を割ると、2019年には90万人を割り、2022年には80万人を割り……と、政府予想を超える速さで少子化が進んでいます。この急速な少子化の進行は、新型コロナウイルスのパンデミックで約3年もの間、他者との接触が忌避される日々が続いたことと無関係ではないでしょう。
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