自分で判断し、行動する人を育てる
宮田純也(以下、宮田) いまどのような教育改革を行っているか教えていただけますか。
遠藤洋路(以下、遠藤) 教育理念として、熊本市は「豊かな人生とよりよい社会」を目標にしています。その実現のために、「自ら考え主体的に行動できる人」を育てたい。
自分の人生、そして自分の周りの社会をよりよくするために何が必要か。それは、何をすべきかを判断して行動する、ということの繰り返しではないでしょうか。
人生100年時代に求められることも同じだと思います。将来自分がどうなるかは正直わからない。そのときの状況に合わせて、自分で判断し、行動していく。人生100年時代の要請と、熊本市がやろうとしていることは、まさに一致していると思います。
具体的には、自分たちの町の課題は何か、大変な思いをしている人のために何ができるか、観光客を呼ぶにはどうしたらいいか、特産品を広く知ってもらうにはどうしたらいいか、ということを調べて、議論して、フィードバックをもらって改善していくという実践を、学校の授業でもやっています。


















