SAPIX共同代表「プログラミングは二の次でいい」 グローバル化やAIの時代も教育の本質は変わらない
AIに先生は務まらない
映画『トップガン マーヴェリック』(2022年公開)を観ていて、ドキッとしたシーンがありました。
マッハ10の戦闘機を開発するために、トム・クルーズ演じるマーヴェリックがテストパイロットを務めています。ところが、突然このテストは中止され、上官がこう言うのです。「君がテスト飛行している航空機は、パイロットを必要としなくなる。寝て、食って、ションベンするパイロットをね。命令違反するやつもいらない。結果は見えている。君らパイロットは絶滅するんだ」と。それに対し、マーヴェリックは「だとしても、今日じゃない」とやり返します。
すでにドローン兵器が実戦に投入されており、このシーンを観たときに、「パイロットの絶滅が現実になるのも、そう遠くはないかもしれない」と感じました。
しかし、教育は別です。いくら人員や予算の問題があったとしても、教育をすべてITによって無人化することは不可能です。ましてや、AIは先生の代わりにはなりえないと思います。
その大きな理由は、学びの基本は人間対人間の対話にあると考えているからです。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら