そう決めた栗山さんは、早稲田ゼミナールに入って勉強を開始します。勉強時間は6~8時間とそれなりに頑張りましたが、残念ながら現役時の受験は全滅でした。
「政治経済学部・法学部・商学部と3学部を受けたのですが、自分の実力がわかっていない段階だったので『受かってるかも!』と世迷い言を言う始末でした」
こうして早稲田大学しか受けなかった栗山さんは浪人を決断します。
栗山さんは、浪人を決断した理由について「早稲田への強い憧れと、見返したいという気持ちがあったから」と語ります。
最初の浪人は早稲田予備校に通うことを決め、毎日10時間ほどの勉強に励みました。その結果、この年は偏差値が50まで上がりましたが、「情報の少なさ」に苦しんだ1年だったそうです。
早稲田大学の合格者インタビューを掲載する書籍を見た栗山さんは、「友達を作らずに勉強して合格した」という合格体験記を鵜呑みにして、彼自身も友達を一切作らずに勉強に打ち込みました。その結果、「復習を軽視する」、「同じ範囲の別の参考書を何冊もやって、やりっ放し」といった盲目的な勉強をずっと続けてしまったそうです。
「なんとなく失敗したのに気づいたのが1浪が終わった後でした」と語る彼は、この年も早稲田大学のみ、6学部(政治経済学部・法学部・商学部・社会科学部・第一文学部・第二文学部)を受けるも全落ちでした。
諦めきれずに2浪したが…
諦められなかった彼は、親に頼み込んで引き続き早稲田予備校で2浪をさせてもらいます。
自身の失敗を振り返り、「情報を得る」重要性に気づいた栗山さんは、授業が始まる前や終わった後に周囲の人に話しかけ続けて、予備校中の人と友達になることに成功し、自身の勉強に大きく役立てました。
「いろんな人と仲良くなって話を聞く中で、効果的な勉強法を知っていったんです。1つの参考書だけ使い続けることや、授業をやり直す重要性を教えてもらい、復習を徹底しました」
2浪目の栗山さんは偏差値を60まで上昇させます。その甲斐あって、この年は法政大学と東京理科大学に合格することができました。しかし、本命の早稲田大学に関しては4学部を受験するも全敗に終わります。
彼はもう1浪を望んでいましたが、親との話し合いもあり、東京理科大学の経営学部に進むことに決めました。
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