〈ルポ〉IT大国インドで目撃した「データセンター建設ラッシュ」の実態 今後はAI需要も?現地シェア首位のNTTグループ"インド最大拠点"の全貌

インド半島の西海岸沿いに位置し、世界最大の人口を擁するインドで第2の都市、ムンバイ。金融や商業、娯楽の中心地として知られ、約2000万人が居住する。
その中心部からバスで北東部に向かって揺られること約1時間半、高層ビルを背景にいくつもの低層のスラム街が広がる風景が続いた後、目的地に到着した。郊外の幹線道路沿いに位置する平坦な土地に、高さ数メートルのコンクリート壁で囲まれた工業エリアが広がっている。
上部に有刺鉄線が張り巡らされた厳重な外壁の先に、「NTT DaTa」と白色の看板を掲げた真新しい管理棟がそびえ立つ。たどり着いたこの地は、日本のNTTグループが展開するインド最大のデータセンター(DC)エリア、「NAV2キャンパス」だった。
敷地は東京ドーム5個分
実はNTTグループは、インドのDC市場で約3割のトップシェアを誇る。2012年にDC事業を展開する現地のネットマジック・ソリューションズ社を買収したのを足がかりに、インド向けのデジタルインフラに積極投資してきた。デリー、チェンナイ、バンガロールも合わせた4都市で計21棟(2024年2月時点)のDCを運営しており、DCの規模を示すITロード(DC内のIT機器向け供給電力)は計290メガワットに上る。
商都であるムンバイ近郊には3つのDC拠点が集積し、計13棟が稼働する。さらなるDCの新設も急速に進めており、今後数年以内に、コルカタを加えた5都市で計30棟、ITロードを500メガワットまで拡大させる計画だ。
記者は3月18日、NTTのDC事業を担うNTTデータグループが開催したNAV2の初のメディア向け見学会に参加した。IT大国として注目されるインドのデジタルインフラ市場の現場では今、いったい何が起きているのか。撮影厳禁とされた現地DCの実像をルポする。
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