米巨大ITが牽引する60兆円市場。幅広い業界に恩恵が広がる。
仕事でメールやオンライン会議をする、スマホで動画やSNSを楽しむ。ITサービスを利用するとき、どこかでデータセンター(DC)が稼働している。
これまではIT社会の「黒子」として地味な存在だったDCだが、近年の急激な市場拡大に伴い、幅広い業界からマネーが流れ込む「巨大経済圏」が形成されている。
2年で市場倍増
調査会社のガートナーの調査では、ICT機器などのIT支出に関する「DCシステム」の世界市場規模は2025年に、23年比1.7倍の60兆円規模に達する見込みだ。

市場の過半を占めるとみられるのが、AIの開発競争が激しい米国だ。アマゾン、マイクロソフト、グーグル、メタといった巨大米IT企業が、DCに巨額の投資を進めていることが背景にある。



















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