![日本マイクロソフト 執行役員常務 岡嵜禎氏](https://tk.ismcdn.jp/mwimgs/7/7/-/img_77fe33092d617f20c7d1a48c9f9fbc1c169352.jpg)
──2026年まで約4400億円の対日投資をすると発表しました。
日本は非常に重要な市場だ。とくにここ2年は生成AIのビジネスが成長している。すでに新規顧客の3分の1はこの生成AI関連になっている。
DCで行うAIの処理には3つのカテゴリーがある。まず、マイクロソフト自身が提供する「コパイロット」のようなAIサービス。2つ目は、サードパーティーのサービスに組み込まれていくAI。最後に、顧客自身が自分たちのAIモデルを作るための計算資源として提供する例だ。
日本に建設する利点
──日本にDCを建設する利点は。
大きく分けて2つある。1つは、レイテンシー(遅延)の問題。今後、コールセンターなどに生成AIが活用されることを考えると、なるべく利用者に近いDCでAIを動かし、遅延なく返したいというニーズがある。
もう1つはデータ保護の観点。金融系や政府系では、個人情報を国内で処理する内規を設けている顧客もいる。こうした観点で、国内顧客のみならず日本向けにサービスを提供したい海外顧客からも需要が大きい。今後需要が増えたとき、対応できるような状態をつくっておく。
──クラウド大手がDCを自前化する動きがあります。
当社の利用形態は公表していないが、DCの自前化、賃借にはそれぞれメリット、デメリットがある。今後の生成AIの展開を考えると、DCも計算基盤も足りていない。電力も必要になる。いかにDCを早く準備し、計画するかが最重要な中で、最適な場所はつねに探している。その時々の需要に合わせた最適な計画を立てている。
(聞き手:石阪友貴)
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