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村田製作所社長が語る"先端AI向け独走"の背景 「チップメーカーとは設計段階から協議」

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AIサーバーの増加がもたらす未来を聞いた。

村田製作所 社長 中島規巨氏
中島規巨(なかじま・のりお)/村田製作所 社長。1961年生まれ、大阪府出身。同志社大学卒業後、85年に村田製作所入社。モジュール事業本部の本部長、専務執行役員などを歴任し、2020年6月から現職(撮影:ヒラオカスタジオ)

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かつて「黒子」だったデータセンターは、AIの進化で今や一国の安全保障をも左右する重要インフラとなっている。この熱狂はバブルか、リアルか。本特集ではその深層を追った。

MLCC(積層セラミックコンデンサー)の世界シェア首位に立つ村田製作所は、2027年度を最終年度とした中期経営計画でデータセンター(DC)を含むITインフラを最重要市場の1つと位置づけた。AI(人工知能)サーバーの増加がもたらす未来を、中島規巨社長に聞いた。

DC関連を「第3の柱」に

──DC関連の部品需要は、スマートフォンや自動車に続く「第3の柱」になりえますか。

そうなる。AIサーバーの台数は年平均30%で増えていく。今後2〜3年の間は、最も拡大する市場だろう。30年にはAI機能が広く普及し、誰もが日常的に使う世界となる。今はそのためのインフラを整備している段階だ。

電子部品の数量を考えると、DCだけでは車やスマホには及ばない。ただ、「AI関連」という言い方であれば、将来的には確実に上回る。この2分野にも機能として実装されるからだ。

──AIサーバーが増えると、世の中はどのように変わりますか。

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