「AI開発戦争」が火種、データセンター拡大の裏側 素材、部品、設備…幅広い業界に恩恵が拡大

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『データセンター急拡大!』特集バナー

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かつて「黒子」だったデータセンターは、AIの進化で今や一国の安全保障をも左右する重要インフラとなっている。この熱狂はバブルか、リアルか。本特集ではその深層を追った。
【配信スケジュール】
1月31日(金)

DeepSeekショックで「NVIDIA凋落説」は本当か
2月4日(火)
中国で進む「巨大データセンター群」の壮大計画
2月9日(日)序章
60兆円市場!「データセンター爆増」はなぜ起きた
2月10日(月)
文系会社員でも分かる!「データセンター入門」
グーグルが日本で「30年放置」の土地購入の真相
AWSジャパン常務「AI需要の増加は2次曲線的」
日本マイクロソフト常務「新規客の3割はAI関連」
第1章 データセンター巨大経済圏
日立「データセンターで売上1兆円」の全方位戦略
<無料>不動産デベが「データセンター投資」に注ぐ熱視線
2月11日(火)
村田製作所「AI向けの先端電子部品」で需要爆発
村田製作所社長が語る「先端AI向け独走」の背景
地味だけど不可欠!データセンター支える黒子企業
<書き下ろし>日東紡社長インタビュー
2月12日(水)第2章 胎動するAIデータセンター
時価総額急伸、さくら「AIクラウド」躍進の裏側
NTT 「AI需要爆発」でデータセンターに巨額投資
ソフトバンク「基地局をAI用DCに」の壮大構想
ディープシーク・ショックでAI開発に起こる変化
2月13日(木)第3章 AIがむさぼる電気
バブル期以来!「DC急増」で起こる電力非常事態
東電PG副社長「DCの実需見極めは難しい」
新型GPUは対応必須「液冷データセンター」の実力
<無料>生成AIが引き起こす深刻な「電力不足」解決のカギ
2月14日(金)
四季報編集長厳選「データセンター銘柄」日本株編
今中能夫が厳選「データセンター銘柄」米国株編
AIゴールドラッシュで「手堅い銘柄、危うい銘柄」

沸騰するデータセンター市場

「大企業向けの最先端のAIを、世界で初めて日本から始める」。2月3日、日本企業500社超の首脳を集めた発表会で、ソフトバンクグループ(SBG)の孫正義会長兼社長はそう宣言した。SBGと事業会社のソフトバンクは、生成AIを開発する米オープンAIと合弁会社を設立。企業のデータやシステムを学習した先端的な生成AIモデルを開発、販売するという。

高性能な生成AIを開発するには、大量のデータを学習させる必要がある。その学習や運用に不可欠なのがAI半導体だ。これを搭載したサーバーは大量の通信と電力消費をする。それを安定的に稼働させるためのインフラとして世界、そして国内で脚光を浴びるのがデータセンター(DC)だ。

世界のDC市場はここ2年で倍増し、今年60兆円規模に達するとの試算もある。SBGとオープンAIは1月21日にも米トランプ新大統領の下で、米国内で最先端のAIを開発するためのDCの構築などへ5000億ドル(約77兆円)超を投じると発表しており、今後も拡大が見込まれる。日本でも、大手IT企業がDC投資を拡大中だ。沸騰するDC市場の最前線を追った。

印南 志帆 東洋経済 記者

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いんなみ しほ / Shiho Innami

早稲田大学大学院卒業後、東洋経済新報社に入社。流通・小売業界、総合電機業界などの担当記者、「東洋経済オンライン」編集部などを経て、現在は『週刊東洋経済』の巻頭特集を担当。過去に手がけた特集に「半導体 止まらぬ熱狂」「女性を伸ばす会社 潰す会社」「製薬 サバイバル」などがある。私生活では平安時代の歴史が好き。1児の親。

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