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3隻目の空母「福建」がついに就役した中国、空母打撃群の運用は空母2隻を想定か、軍事行動の兆候に要注意

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天津にある国立海洋博物館にも空母2隻での運用を想定した展示がある (写真:Getty Images)

2025年11月5日、海南島の三亜総合保障基地において、中国海軍3隻目となる「18福建」の艦旗授与式が行われ、同艦が就役した。式典には習近平国家主席が出席した。

「18福建」は、中国海軍で初めてカタパルトを装備した空母である。同艦は、22年6月17日、上海江南造船所において進水し、艤装を終えて停泊試験を繰り返した後、24年5月1日に海上公試を開始。進水から3年5カ月の時間をかけて就役したことになる。

停泊中の試験では、カタパルトを含め、航空機の運用に関する各種試験が行われた。初めて装備するカタパルトの作動などを入念に確認したかったのだろう。そのため、25年9月22日に同艦が、J︱15戦闘機、J︱35戦闘機、KJ︱600早期警戒機という3種類の艦載機の発着艦試験を行ったことが報道されると、同艦の就役が間近であると理解された。

2隻目の空母と一緒に係留されていた

「18福建」が就役する場所も、10月初旬には見当がついた。10月1日に撮られた衛星画像で、同艦が三亜総合保障基地の空母用桟橋に、中国海軍2隻目の空母「17山東」とともに係留されているのが確認されたのである。

同じ桟橋に係留されただけではない。10月4日および5日に、両艦がそろって桟橋から姿を消した。この2日間、隣接する亜龍湾にある水上艦艇用桟橋に係留されていた055型駆逐艦もすべて出港している。空母が、自らを護衛する戦闘艦艇を率いて出港するときは、空母打撃群を形成して作戦行動を行う可能性がある。

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