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三菱重工、社長候補の大本命だった「生粋の技術屋」がトップに就任する意味とは?伊藤栄作新社長が激白「ガスタービンの成長は10年続く」

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伊藤栄作/いとう・えいさく 1963年生まれ、鳥取県出身。1987年東京大学工学部卒、三菱重工業入社。ガスタービンの研究開発に従事。2015年技術統括本部総合研究所流体研究部長。2020年常務執行役員CTO(最高技術責任者)を経て、2025年4月社長就任。趣味は囲碁や映画鑑賞(写真:今井康一)
三菱重工業の社長が6年ぶりに交代する。4月1日に新社長に就任する伊藤栄作氏は東京大学工学部卒で、入社後は主に研究所でガスタービンを中心に流体技術を研究開発してきた生粋の技術屋だ。
2020年からはCTO(最高技術責任者)を務め、AI(人工知能)、デジタル技術の導入も進めてきた。エネルギーや防衛をめぐる環境が激変する中、技術に深い見識を持つ伊藤氏の社長就任は何を意味するのか。就任前の同氏を直撃した。

【2025年3月27日14時32分追記】初出時の一部表記を上記の通り修正しました。

――4月の就任を控えて、現在の心構えは?

日に日に覚悟が決まってきた。三菱重工の社是にある「社業を通じて社会の進歩に貢献する」。これをベースに社員一人一人に高い志を持って仕事をしてほしい。約8万人の社員がいるが、つねに世界に目を向けて技術や仕事のやり方を革新してもらいたい。

環境変化が激しいためスピードが問われる

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