――2015年の上場後、売上高700億円以下、営業益100億円以下でしばらく停滞していました。ところが、4年ほど前から好転し、2024年3月期は売上高1051億円、営業益334億円となりました。どうやって成長軌道に戻したのですか?
前身のソニーケミカルはもともと、非常に独立心が強い子会社だった。東証2部に上場(2000年に上場廃止)し、ソニーへの売上高比率もかなり低かった。
コロナ禍でサプライチェーンが混乱して在庫確保の動きが高まったのを追い風に、2022年3月期は好業績(売上高957億円、営業益266億円)となった。これは「瞬間的」と市場から指摘されたが、その後の調整局面の中でも成長できている。
われわれのビジネスモデルの強みは、消費者に近いトップメーカーと取引していることだ。先回りして製品を開発し、ソリューションとして提案していくことで、ニッチながらグローバルシェアトップの製品が非常に多い。これまでとがった製品に経営資源とリソースをかなり振り向けてきたが、それが世の中の技術トレンドにしっかり乗ってくれた。
――歴代社長は、親会社ソニーの出身者でした。初の生え抜き社長だから改革できたところは?
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