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「在日米軍強化の計画中止」報道で日米関係が揺れるのをよそに日本へ「防衛費3%」を求めるトランプ政権の東アジアシフトに潜む危うさ

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横田基地で行われた司令官交代式
在日米軍の強化計画の見直しは、有事の際の日米連携を揺るがしかねない(写真:UPI/アフロ)

トランプ米大統領の経済政策が安全保障とのリンクを強めている。3月19日、米CNNはトランプ政権が在日米軍強化計画の中止を検討していると報道。日本政府は対応に追われた。3月24日には防衛省に陸海空自衛隊の部隊を一元的に指揮する「統合作戦司令部」が発足したが、そもそもこれは在日米軍が「統合軍司令部」を設けるのに呼応した動きだ。バイデン政権が進めた日米連携の前提が大きく揺らぎかねない。

CNNによれば、米国防総省はイーロン・マスク氏率いる政府効率化省の求めでコストカットを進めており、在日米軍強化計画の中止により11億ドル(約1650億円)の削減を見込んでいる。国防総省で検討されている案の中には、欧州軍とアフリカ軍の司令部統合、そして北米と南米の軍司令部の統合が含まれているという。

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